ロカが覚醒した|城崎特別
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「宝塚記念・G1」(28日、阪神)
出走馬の立ち姿の写真と馬体診断をデイリースポーツホームページに掲載する大好評企画。安田記念ではA評価のモーリスが勝利を収めた。馬を見る目には定評がある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが宝塚記念の出走馬をA~D評価しました。
【カレンミロティック=B】
前々走の阪神大賞典(4着)時と比べて、全体的に緩く映った前走の天皇賞・春はC評価に。3着に好走したことには正直なところ驚き、そして反省したが、今回の方が締まりがあって状態面の良さがにじみ出ている。
豊富な筋肉量と、しっかりとした腹袋がこの馬のスタミナ源。流れがシビアになればなるほど、真骨頂であるしぶとさが生きる。速い脚こそないが、それを補って余りある頑強な先行力が生きる舞台設定なら、見せ場以上の走りを見せても驚けない。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前追い切り診断〉栗東坂路で4F52秒6-38秒5-12秒9(一杯)。前半からスムーズに折り合い、ラストもしぶとく伸びた。出来は高いレベルで安定している。
宝塚記念の過去10年、7番人気以降で馬券になった馬
2014年
カレンミロティック(9番人気2着)
ヴィルシーナ(8番人気3着)
2010年
ナカヤマフェスタ(8番人気1着)
2008年
インティライミ(11番人気3着)
2006年
ナリタセンチュリー(10番人気2着)
バランスオブゲーム(9番人気3着)
2005年
スイープトウショウ(11番人気1着)
こうやって見ると・・・牝馬が2頭、やっぱりこの辺が注目ですかね
◆安田記念追い切り(4日)
安田記念に出走する堀厩舎のモーリスとリアルインパクトが4日、美浦のWコースで追い切った。11年の覇者である後者が、3連勝中の前者に半馬身先着したが、ともに折り合いがつき、上々の仕上がり。先週のダービーをドゥラメンテで制し、全国リーディングを走る東の看板厩舎が、2週連続G1制覇を達成するか。この日、フルーキーが出走を回避したが17頭のメンバーが確定。枠順は5日に決まる。
淡々と最終調整を終えた。モーリスはリアルインパクトを4ハロン地点から1馬身追走。直線で馬なりのまま進み、半馬身遅れでフィニッシュ。時計は52秒9―12秒5だった。折り合いを見守った堀調教師はこう振り返った。
「折り合い、ハミ受けを含めて課題があるのでその確認と、あとはやり過ぎないことが一番の重要な点でした。その点としては良かったのかなと」
前走のダービー卿CTは、2着のクラリティシチーにマイル戦では決定的とも言える3馬身半差をつけ、重賞初制覇をレースレコードで飾った。ラスト3ハロンは直線の短い中山で秀逸の最速33秒0。文句のつけようがない前哨戦に見えたが、堀師の見立ては違った。
「馬群に入り、いい位置で進めていくつもりだったが、後ろからになった。結果としては良かったが、内容は意図していたものとはだいぶ違った」
堀厩舎へ転厩後、破竹の3連勝を飾ったように、能力の高さを疑う余地はない。
「まだ課題の方が多い馬で、完成もしてないんですけど、ポテンシャルは高い。状態もまだまだ良くなるとは思うが、その中で能力を出せる出来には仕上がっている。良い競馬をお見せできれば」
タマモクロス(88年天皇賞・春)やアロンダイト(06年ジャパンCダート)など条件戦から一気の連勝で頂点まで上り詰めた例がある。上がり馬の勢いで、ドゥラメンテに続く堀勢2週連続Vを狙う。(西山 智昭)
リアルインパクト
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